『犬神家の一族』改版(横溝正史・角川文庫700円)
「犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛は、相続人を驚愕させる条件を課した遺言状を残して永眠した。佐兵衛には腹違いの三人の娘、松子、竹子、梅子がおり、それぞれに佐清、佐武、佐智という息子がいた。さらに犬神屋敷には、佐兵衛が地盤を築く上で世話になった大恩人の孫娘・野々宮珠世という娘も住んでいた。遺言状は、"三人の孫のいずれかとの結婚を条件に、犬神家の全財産を珠世に譲渡する"という内容だった。
遺言状が一族の争いの元凶となることを予期し、金田一耕助に協力を要請していた顧問弁護士事務所の若林が何者かに殺害される。だが、これは次々と起こる連続殺人事件の発端に過ぎなかった!」
血の系譜を巡る悲劇、日本推理小説史上不朽の名作!まさにミステリーの教科書ともいえるこの作品は、ミステリーファンのみならず、全ての方に読んで頂きたい!「映画で何度も観たからいいや」という方、原作では映画で明かされなかった事実が...!例えば「彼女の正体は実はあの人だった...!」といったことが出てきます。
上の表紙画像は期間限定・杉本一文による往年の名作カバー復刻版。これいいな~!