本日で小山助学館は創業107年をむかえました。これも皆様のご愛顧のおかげと感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。というわけで、小山助学館についてご案内させていただきます。
この人が創業者の小山弥平です。
明治39年1月15日に西新町の今は道路になっているこのあたりに創業しました。
この絵葉書の背景に香川とあります。戦前まで西新町にあった香川時計店さんです。小山は向かって右隣にありました。香川時計店さんは現在は前川町で営業されています。
小山家に残っている助学館記です。漢文で読めません。畏友小山君号東洋風遊浪華と続いています。
昭和60年代まで出版事業もしていました。現在、復刻版を中心に出版事業を再開。
『徳島市街詳地図』(小山東洋著・小山助学館発行・500円)
弊社は1906年(明治39年)に創業しました。その年、創業者・小山弥平により作られたのがこの『徳島市街詳地図』です。(「小山東洋」はペンネームです)
漢学者だった弥平は、本を書いて出版社に売り、それを元手に書店を開業しました。「人々の学問の助けになりたい」という想いから社名を「助学館」とし、その志は100年以上経った今も受け継がれております。しかし、当時は地方にまで本が流通せず、新刊も続々と出るわけではありません。そこで、自ら本を作り、売ったのが、弊社の出版事業の始まりであり、その一つがこの地図なのです。
徳島駅を中心に、南北は秋田町から旧下助任村、東西は旧安宅村から旧佐古村までの範囲が描かれ、学校・病院・旅館・その他、主な施設名が記された、100年前の徳島を知る上で貴重な史料です。
徳島市中心部には当時の名残が意外と残っています。次回からはその当時の名残をご案内します。